ソーラーシェアリングの成功事例!銀行の融資を受ければ失敗しない?

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皆さんこんにちは。

最近ソーラーシェアリングの記事を書きましたが、実際に自分も挑戦することになりました(産業用太陽光発電は既に導入済みなのですが…)。

ですので、今回は改めてソーラーシェアリングの成功する可能性について検証していきたいと思います。

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ソーラーシェアリングが成功する可能性は低いのか?おすすめの作物はブルーベリー?

 

ソーラーシェアリングの基本やメリット・デメリットについては、下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。

成功の鍵は設備の形態!

ソーラーシェアリングには、代表的な2種類の太陽光パネルの設置方法があります。

それが、 「藤棚式」と「アレイ式」です。

双方にメリット・デメリットがあるので解説していきます。

藤棚式

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出典: 農林水産省食農産業局資料

藤棚式は上の画像のようなタイプの設置方法です。

メリット

藤棚式は通常の野立て発電では使われない、ソーラーシェアリング特有の設置方法です。

パネル(モジュール)を均等に離して設置するため、太陽光が隙間から満遍なく農作物にあたるため、低遮光環境下(太陽光がたくさん当たっている環境)で育ちやすい農作物でも育てることができます。

ですので、 農作物の育成の成功確率が上がることや、農業収入を極端に下げることなく、ソーラーシェアリングを行うことができます。

現時点では、ソーラーシェアリングに最も適している設置方法です。

デメリット

アレイ式に比べると、多数の小さなパネルを均等に離して設置しますので、施工工事の手間が増加します。

それに伴い、設置のコストは高くなります。

また、パネルを離して設置するため、同じ広さの土地を活用する場合でも、発電可能な量は減少するため、太陽光発電部分の利回りは低下します。

 

アレイ式

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上の画像のような一般的な野立て太陽光発電施設で使用される設備の支柱部分を上に伸ばした設置方法です。

メリット

実質、施工にかかる手間は一般的な野立て太陽光発電施設とほとんどかわりませんので、設置コストは安価で済ますことができます。

また、藤棚式より太陽光発電の利回りが高くなることもメリットと言えます。

デメリット

太陽光が農作物に満遍なく当たらないため、遮光率にムラが出ることから、高遮光環境下で育ちやすい農作物以外は、育成できません。

つまり、 栽培に適した農作物以外では、育成に失敗するリスクが高いということです。

 

導入される農地の傾向

田、畑、果樹園、牧草地等あらゆる農地での導入事例があります。

栽培する農作物に関しては、下記表の通り、多様化していますが、高遮光環境下で育ちやすい農作物に偏っている傾向にあります。

また、最近は、投資家が耕作放棄地や荒廃農地を利用する事例や、畑や牧草地を中心に10ha以上の大規模なソーラーシェアリングの導入事例が増加してきていますが、農業に対する知識がない方が成功することは難しい現状となっています。

 

導入しやすい農作物は?ブルーベリーがおすすめ?

下に記載した過去の記事の中で、デメリットとして解説しましたが、ソーラーシェアリングは農作物が育たなければ、事業を継続できなくなるリスクがあります。

ですので、農作物選びは最も重要なポイントになります。

下表に、遮光率別に成功した実績のある農作物を列挙していきます。

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因みに、アレイ式で対応できるのは遮光率90%の農作物のみだと思います。

また、遮光率が低くなれば、藤棚式で対応することになりますが、低くなればなるほどパネルの隙間は広くなります。

ですので、農作物の収穫による収入と太陽光発電による収入のバランスをよく検討する必要がありますね。

また、近年は農家の高齢化が進む中で、高齢者でも管理がしやすく、6次化の需要があるブルーベリーが注目されています。

実際に導入された農家からは、

「ソーラーシェアリングとブルーベリーは相性が良く、果樹の管理が楽な上、品質も導入前とほぼ変わらない」

との意見も上がっています。

 

銀行から融資を受ければアドバイスが受けられるのか?

金融機関は融資を行った顧客の事業がうまくいかないと、融資した債権を回収することができません。

ですので、金融機関にノウハウがある場合は、顧客へ事業運営のアドバイスを行う場合があります。

しかし、ソーラーシェアリングに関しては、農業と経営のどちらのノウハウも蓄積しなければなりません。

ですが、農業に詳しい金融機関は多くはありませんので、一般的な銀行にまともなアドバイスを期待するのは難しいでしょう。

 

ソーラーシェアリングの融資はノウハウがあるJA(農協)から借り入れするのがおすすめ!

そんな中、 唯一おすすめできるのがJA(農協)です。

JAは、営農に関しては国内で最もノウハウを蓄積している組織と言っても過言ではなく、近年は融資にも力を入れてきています。

事業計画の策定や育てる農作物選びについて正確な情報を手に入れることができますので、ソーラーシェアリングに対する融資を受けるのであれば、最も頼りになる存在といえます。

ただし、JAは借入申込者が住んでいる地域の単位農協(JA◯◯)からでなければ、融資を受けることはできません。

しかし、ソーラーシェアリング等の事業ノウハウを持っているのは、山間地を管轄する大規模なJAが多いです。

最近は合併が進んでいるものの、未だに市町村単位で事業を展開する小規模なJAもあり、そのようなJAは農産物の販売で成り立っている可能性が高く、融資をほとんど行っていない可能性がありますので、注意が必要です。

 

まとめ

ソーラーシェアリングは、遮光率によって育ちやすい農作物が違います。

農作物が育たなければ、ソーラーシェアリングは続けることはできなくなりますので、農作物選びは慎重に行いましょう。

また、農作物の選び方についてもJAから情報を手に入れることができますので、事業ノウハウを確認する以外にも有効に利用していきましょう。

 

 

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